窃盗の刑事事件の体験談

冬の夜、部屋に人影が…

鍵、窃盗

5年ほど前ですが、家屋への侵入と窃盗未遂の被害にあった刑事事件の体験談です。
当時は実家に暮らしていて、私は母と同じ部屋で毎日寝ていました。父の部屋とベランダで繋がっていて、4階建ての小規模マンションの最上階に実家はありました。
冬の夜でしたが、寝ていたら私と母の部屋のベランダの窓から冷たい風が入ってきていることに気づき、目が覚めました。窓を閉め忘れたのかと思い、私は再び寝ようとしたのですが、その時、人影が部屋の中に見えて窓から外に出ていきました。
母は隣の布団で寝ていたので、明らかに母ではなく、父の体格でもない若い男性のような人影でした。私は恐ろしくて寝たふりを続けようとしましたが、あまりに危機感を感じたので「泥棒」と大声で叫ぶと、その窃盗犯は窓から急いで出ていきました。

警察の現場検証

すぐに警察に連絡し、夜中でしたが騒々しく実家周辺の捜査や現場検証が始まりました。
実家のベランダからは、隣の部屋に住んでいる方のベランダと、マンションの隣にある2階建てほどのアパートの屋上に行くことはできます。隣の部屋のベランダとは仕切りで閉ざされており、それが破壊されていなかったため、警察は隣のアパートの屋上に飛び移って犯人が逃げていったことを前提に捜査をしていたようです。
念のため、隣の部屋にも聞き取りを行うと言われましたが、深夜でしたので詳しい聞き取りや捜査は後日となりました。翌朝、警察の立ち合いのもとで何か盗まれたものがないかの調査が始まりました。通帳や貯金関係のものなど、一通り家族で調べたところ、特に盗まれたことはなく、私が叫んだ後に急いで出ていったことを警察に伝えると、恐らく窃盗自体は未遂で済んだのだろうという結論に至りました。

まさか隣人が…

後日、近辺に住んでいる方々や隣の部屋に聞き取りが行われました。隣の部屋の家族は学校や仕事で忙しく、なかなか家族全員がそろうことがなくて、聞き取りはやや難航していました。しかし、仲良くしている家族でしたので、特に疑ってはいませんでした。
その後、任意で隣の部屋の家族全員の指紋採取が行われました。すると、なんと20歳を迎えたばかりぐらいの息子さんの指紋と、我が家の窓やその周辺に残った指紋が一致しました。向こうの家族も大変驚かれており、私達も驚愕しましたが、ベランダをどうにかつたって我が家に侵入したとのことでした。それからしばらくして、隣の家族は引っ越していきましたが、私達も不気味だったので、別の場所に引っ越しました。